どのPS3を買えばいいの?

右上のPS3の画像は最新のいわゆる「薄型PS3」です。ほとんどの人はこれを買えばいいでしょう。しかし、たまに古い型のPS3が安売りしていたり、逆にとても高い値段で取引されていたりすることもあります。

これはデザインだけでなく機能などに違いがあるからです。そこでPS3を買うときは下の表を参考にしてみてください。(国内で販売されたものだけを発売順で記載)

モデル名 型番 質量 PS2ソフトのプレイ USBポート数 無線LAN メモリーカードリーダー SACD再生 他OSのインストール HDMI CEC(ブラビアリンク) ビットストリーム出力
60GB CECHA 5kg 4つ × ×
20GB CECHB 5kg 4つ × × × ×
40GB CECHH 4.4kg × 2つ × × × ×
80GB CECHL 4.1kg × 2つ × × × ×
120GB CECH-2000 3.2kg × 2つ × × ×

HDD容量を変えたエディションが存在するため、そういったものを無視して表を作りました。40GBと80GBモデルに注目してください。一見HDD容量の違いしかないように見えますよね?

確かに表だけ見ると違います。しかし、実際はかなり大きな違いがあります。

それはズバリ、消費電力です。ソニーもPS3を安くするためにいろいろと改良をしています。その過程で小型化、省電力化が成されます。省電力化が小型化に、小型化が安さに繋がります。

では、PS3はどれくらい電力を食うのか、これはプレイしているゲームなどにもよりますが、GAME WATCHさんによれば

初期型である20GB、60GBモデルが190W前後、40GBモデルが145W前後、80GBモデルが128W前後で薄型の120GBモデルが100W以下に抑えられています(120GBモデルだけポケットニュースさんの記事を参考にしました)。

消費電力は熱や騒音にも影響しますので、「電力なんてどーでもいいや。どうせ親が払うんだし。」という方も再検討をなされたほうが良いです。ちなみに私は初期型の60GBモデルを所持していますが、夏場はかなりうるさいです。映画を見ていても「ウーーー」というファンの音が耳に入ってきますので、クーラーでなんとか抑えています(笑)。

また、80GBモデル以降は、同梱のコントローラーが振動対応のDUALSHOCK3となっています。40GBモデルまでのものには軽くて振動のないSIXAXISがついています。これはこれで凄い軽いので重宝しますが、やはり振動のあるコントローラーがついている80GBモデル以降に歩があるのではないかと思います。

ゲームよりもBD鑑賞をメインに考えている方は一番静かな薄型の120GBか、もしくはAV用途のためにSACDが聞ける初期型の60GB/20GBモデルが良いでしょう。

ゲーム用途での利用を考えているかたも同じく薄型か初期型の選択肢が考えられます。まだまだPS2ソフトが遊びたいという方は初期型が良いでしょう。うまく動作しない場合もありますが、PS2でゲームをプレイするのより綺麗に映ります。もちろん、設定とケーブル選択をちゃんとした上でですが。しかし、120GBでもPS1のゲームなら遊べますし、PS3を買ったらPS2のゲームをプレイする機会は減ると思います。

それに、これは両者に言えることですが初期型は相場が高いです。それに中古ばかりです。私自身はソニー製品を使い続けてサポートが悪かったことはないですが、一般的にソニーのサポートはあまりいい噂がありません。実際、PS3の修理費も相当高いです。

なので最初に書いた通り、私は無難に新品であり省電力な120GBモデルをお勧めします。

「中古で安いのがあった!」という方は上の表と私の意見を頭に入れて検討してみて下さい。

ちなみに購入する店は、PS3単品であれば家電量販店、PS3以外にもいろいろ買うつもりなら上のAmazon.co.jpがオススメです。

家電量販店だとメーカー保証以外にも、お金を払えば家電店独自の補償を受けられますよね?PS3は特に壊れやすいという話を聞くわけでもありませんが、少額ですので保証制度を活用するのもいいことだと思います。

ではAmazonはというと、Amazonは基本安いです。これは、まず店舗経営ではないので在庫を大量かつ安く仕入れられること。次に、Amazon.co.jpは日本に税金を納めていない(Amazon.comがあるアメリカに税金を払っています。)ということの2点から来ています。なので価格.comなどで値段を調べると、Amazonは最安値より1000円くらい高いですが、それでも定価より1000円以上安いうえに、ソフトやケーブルなどの周辺機器は基本的に安いです。まとめて買う場合はAmazonが一番安いでしょう。それに、予約したものが発売日に届かないことがあるので有名ですが、発売中のものに関しては在庫さえあれば注文した翌日に届きます。送料も1500円以上は無料(執筆現在は全品送料無料)ですし、とっても便利です。注意点としては、マーケットプレースの商品はできるだけ避けてください。言葉の意味が分からない方は「この商品は、Amazon.co.jp が販売、発送します。」と書かれた商品だけ買ってください。「新品○○点」とか「中古○○点」と書かれているところからは買わないでください。送料が余計にかかってしまったり、詐欺にあう可能性があります。分かっている方は利用してもらっても構いませんが、よく分からないうちは利用を控えましょう。

SACD?HDMI CEC?よく分からない用語が・・・

USBポート・・・USBとはPCと他の機器を繋げるために使う、世界で一番普及している規格です。PS3ではコントローラーの接続、充電やキーボード、外付けHDDといった他社製品が繋げられます。USBポート数とはすなわち、そのUSBの端子がいくつついているかということです。ちなみに、PS3はUSB2.0という規格に対応しています。

無線LAN・・・ケーブルを繋げずとも無線でインターネットに繋げるものです。ただし、ルータと呼ばれる分配器の役割をする機械が無線LANに対応してないといけません。PS3はIEEE 802.11 b/gという規格に対応しています。

SACD・・・スーパーオーディオCDの略で、DVD並みの容量を備えているため高音質のデータを再生できます。また、このCDは1層目と2層目とでSACDだけでなく、通常のCDの規格のデータも入れられるため、普段何気なく使っているCDも、もしかしたらSACD対応プレイヤーを使うことにより、より高音質で聞けるかもしれません。

他OSのインストール・・・OSとはオペレーティングシステムの略で、即ちWindowsやMacのようなソフトウェアのことです。薄型以外のPS3では一部のLinuxOSを入れることが可能で、Linuxをインストールすることにより普通のPCとして使うことが可能です。

HDMI CEC・・・HDMIという映像・音声ケーブルをTVに繋ぐことにより、TVと映像・音声出力機器をリンクさせようという規格です。具体的には、TVとレコーダーで同じリモコンを使えるといった使い方があります。PS3の場合はソニーの液晶TV「ブラビア」とのリンク、「ブラビアリンク」というものができ、これによりPS3のメニューをブラビアのリモコンで操作可能になったり、PS3の電源on/offでブラビアの電源が自動的にon/offになったりします。

ビットストリーム出力・・・従来のPS3では音声データをPS3で音声化し、TVやスピーカー、アンプに出力していました。しかし、薄型PS3がビットストリーム出力に対応したことにより、音声データをPS3で音声化せず、アンプ側で処理することが可能になりました。PS3も高性能ですがAV機器の世界では10万単位は当たり前で100万円以上する機器もざらに存在するので、そういった高額なアンプを所有している方はPS3で音声化するよりお手持ちのアンプで処理したほうがいい音が出るだろうということです。

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